皆さんこんばんは。
今回はタイトルにもある通り、皆様ご存じ「へんないきものチャンネル」のろうさんが執筆されました「キモイけど実はイイヤツなんです。」を読ませて頂きました。
せっかくなので恐れ多くも感想等々綴らせていただきたいと思います。
最初に断っておきますが、偉そうな点があれば申し訳ありません。
一ファンの読書感想文的な感じで読んでいただければ嬉しいです。

①「解説動画が書籍化…す、スゲー!けどどうやって?」
最初にろうさんがへんないきものチャンネルの書籍化を発表された時は純粋に「す、スゲー!」と思いました。
「ゆっくり解説」というジャンルもついにここまで広く受け入れられるジャンルになっているんだということを実感しました。
しかし動画投稿者の端くれとして、「へんないきものチャンネル」さんの世界観をどうやって書籍に落とし込むのだろう、という点にも注目していました。
ご存じのように「へんないきものチャンネル」さんの動画は解説役のきつねさん、聞き役のたぬきさんの楽しい掛け合いもありながら、大人から子供まで分かり易い解説が大きな特徴です。
この世界観は「動画」という媒体だからこそ実現しているものであって、これをどのように書籍で展開されるのか…この心配は杞憂に終わりました。
冒頭の2人のやり取りを読んで「あれ?これ普通にいつものへんないきものチャンネルじゃん」と感じました。
文字を読んでいると不思議ときつねさんとたぬきさんの声が脳内再生されるんです、人間って不思議ですね…
そして読み進めていくといよいよメインとなるキモい生き物の解説が始まるのですが、いつもの2人の口調で解説されており、単なる生き物解説書ではなく最後まで「へんないきものチャンネル」さんの動画を見ているような気分で読み進めることが出来ました。
このあたりの組み立てというか構成の組みかたは流石師匠(勝手に呼んでいます)、ただただ感心しました。
最初から最後まで、「へんないきものチャンネル」さん”らしい”一冊でした。
②いうまでもなくめちゃくちゃ読み易い
自分語りになってしまうのですが、私、読書が苦手な方なんですよ。
解説者の端くれとして「それはどうなんだ」って言われても仕方ないんですが…
だからゆっくり解説動画をよく見ていたという面もあるのですが、つらつらと書かれている文字の羅列を読むのがなんとも退屈というかなんというか…
しかし、この本については途中で飽きることもなく読み進めることが出来ました。
これって単純に「分かり易い」というものでもないような気がするんです。
敢えて「読み易い」と書いたのはこの辺の違いをハッキリさせたかったためです。
この本には読者を飽きさせない工夫が各所に散りばめられていて、私のような読書嫌いでも途中で飽きることなく最後まで読み切ることが出来ました。
例えばキモいいきものの挿絵の横にはそのいきもののキャッチフレーズが一言で記載されており、「どんな特徴を持った生き物なのか」が端的に示されています。
通常どおり読んでいくと、まずそのキャッチフレーズが目に入る構成になっているので、これから紹介される生き物がどんな特徴を持っているのか分かった上で解説パートに進むことが出来ます。
あらかじめ断片的な情報を意識しながら、集中して本番の解説パートを読むことが出来ました。
そしてメインとなる解説も基本的にきつねさん、たぬきさんが解説してくれているので、普段の動画と同じような感覚で読むことが出来ました。
左下に書かれている補足説明も「へー!」となるちょっとした豆知識も書かれているので、最後の1ページまで飽きることなく読破することが出来ました。
全ての漢字にふりがなが振られているのもお子様にとっては嬉しいですね。
大人子供関係なく、”親子で楽しめる一冊”です。
③気になったいきものたち
個人的に気になったいきものが何種類かいたのでご紹介しておきます。
・デンドロリンクス
衝撃gif画像まとめなどで目にしたことがあるこの生き物。
初めて見たときは申し訳ありませんが「キモっ!」と思ってしまったことを覚えています。
この本を読んで初めて名前を知りましたw
・ハリガネムシ
実は「へんないきものチャンネル」さんの動画の中でもかなり好きな回だったのですが、うん、やっぱりいつみてもキモい!w
挿絵のハリガネムシ君がニュルニュルとこちらに向かってきているようで思わずゾクっとしましたw
・ヨシゴイ
まず挿絵を見て笑ってしまいました。
迫真のポージングがシュールなので、ぜひ本を手に取ってご自身の目で確認してみてください。
そんな得意技もあったんだ…鳥は見かけによらないんですね…!
取り上げられていた生き物の一例を紹介しましたが、どの生き物もおもしろい特徴を持つ生き物だったり、見た目がキモいけど怖いもの見たさで気になるような生き物ばかり紹介されています。
図鑑を見ていても目を引くような奇抜な生き物がたくさん紹介されているので、普通の動物に飽きた方には間違いなくお勧めできる一冊です。
④魅力的な挿絵、イラスト
どの生き物の挿絵もめっちゃリアルに描かれているので、キモさがダイレクトに伝わります。(生物専門のイラストレーターさんが描かれた挿絵のようです)
へんないきものチャンネルさんの立ち絵絵師としておなじみのバニえもんさんの描き下しイラストもファンとして嬉しいですね!
あんな姿やこんな姿のきつねさん、たぬきさんを見ることが出来ますよ~
ちなみに自分のイチ推しはセーラーきつねさん、たぬきさんです。
さすがにイラストは載せられないので、気になった人はぜひ手に取ってご覧ください。
⑤まとめ
ゆっくり解説が好きな人、へんないきものチャンネルさんの動画が好きな人は間違いなく買って後悔しない本になっています。
キモいいきものという”下げ”からアプローチしたのに読み終わった時には「みんなイイヤツじゃん!」という所に着陸するのはさすが、ろうさんのいきもの愛を感じざるを得ません。
雑文となりましたが、以上とさせていただきます。
今後のますますのご活躍、ひいては第2弾も楽しみにしております。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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